蒼穹の昴 4


幕末の動乱と同じようだ。
尊皇、攘夷、開国、…。
風前の灯の、西太后の清。
隣国と同じように、そこには多くの志士達がいたということか。




浅田次郎


蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)


ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★★★☆




芸術は、時代と人種を超える。



 彼はまるで私の煩悩を断ち切らせようとでもするかのように、ヴェロニカの胸をきつく抱き寄せ、絹のマントを高潮に漂わせたまま、片手を力強く、何度も振り上げました。
 行け、ジョー。おまえの信じた道を進め。音と光に満ちた、赫ける蒼穹を目ざして。


人間の力。



「よかったな、春児。本当になったじゃないか」
「お告げなんてそんなもんだ。運命なんて、頑張りゃいくらだって変えられるんだ。なあ、少爺、だから生きてくれよ。おいらがやったみてえに、白太太のお告げを、変えてみてくれよ」




知らなんだ、中国近代史。所々に世界史で覚えたような事件の名前が登場する。
いつの日か歴史の教科書も物語にしたらどうかな、登場人物はある程度史実の人であり、それがリアルっていうことに、あまた人が作り続けてきた感動の歴史を追体験できるはず。
運命を変えられるのは、人の、努力であると!!


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