輪違屋糸里


蒼穹の昴の、大陸側の物語を読んだら、また、その時の日本が読みたくなった。


浅田次郎


輪違屋糸里 上 (文春文庫)

輪違屋糸里 上 (文春文庫)

輪違屋糸里 下 (文春文庫)

輪違屋糸里 下 (文春文庫)




ためになる指数 ★★★☆☆
おもろー指数  ★★★☆☆




 壬生義士伝では現れない、
 ある女性が見た、幕末の京都。


 壬生義士伝はストレートに泣けたんだが、
 こちらは、男が真正面から受け止められない展開かも。
 泣けるというか、悩む。




 ---その芹沢鴨暗殺事件の真相は如何に。  芹沢鴨 By Wikipedia




石田村出身のとある行商の夢は、侍。
事件は何のために起きたのか。



侍になりたかった。俺は朝から晩まで、そればかり考えていた。
おなごにはわかりゃすめえの。男の本心は誰もおんなしなんだぜ。ただよ、みんながてめえの分をわきまえて、夢を夢だと思っているだけさ。
俺は、いやだった。だってよ、叶わぬ夢なら見ねえほうがよかろう。夢見るからには、叶えにゃ嘘だ。


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