三国志 第二巻


世界の三大美人とは、「小野小町」「楊貴妃」「クレオパトラ」。
これに対し、、知らなんだ、古代中国四大美人というのがいたとは。


そして、
三国志のその人は、四大美人の一人。




傾国の美女とは、よく言ったものだ。
国を傾ける程の美女ではなく、三国志上では、国を傾けた美女である。


哀しいかな、呂布が恋したのは、董卓の寵姫貂蟬。



<第二巻の(kanjin78的)名場面>
使うのは、己の美貌と、天下無双の嫉妬心。
彼女の美しさがどれほどに国を傾けたのか、国を救ったのか。
その命と引き換えに。



「何をする」と、抱き止めた。
その手を、怖ろしい力で、貂蟬は振りのけようと争いながら、
「いえ、いえ、死なせて下さい。生きていても、あなたとこの世のご縁はないし、ただ心は日ごと苦しみ、身は不仁な太師の贄になって、夜々、虐まれるばかりです。せめて、後世の契りを楽しみに、冥世へ行って待っております」
「愚かなことを。来世を願うよりも今生を楽しもう。貂蟬、今にきっと、そなたの心に添うようにするから、死ぬなどと、短気なことを考えぬがいい」
「えっ・・・・・・ほんとですか。今のおことばは、将軍の真実ですか」
「想う女を、今生において、妻ともなし得ないで、豈、世の英雄と呼ばれる資格があろうか」




吉川英治


三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)

三国志 (2) (吉川英治歴史時代文庫 34)



ためになる指数 ★★★☆☆
おもろー指数  ★★★★★



あと、10日で6巻って、、、読めるかな^^;