思考の整理学


帯には、こうある。
『東大・京大で1番読まれた本』


うん、
読んだとしても、、
東大生!京大生!になれるわけじゃぁないんだけどw
どんなもんを読んでるのか、という好奇心もありつつ。


そういえば、
いつかの王様のブランチでも紹介してたかなぁ。


てか、本棚の"積ん読"の一冊を手にとったわけで^^;




いわゆる自己啓発本をいくつか読んでると、
だいたい言っていることに共通項がある、
この本もそんなジャンルの一つか。




先週、会社の面談で言われたことを思い出した。
『言われたことをやったり、社長の言うことに合わせたり、上司の言うことに流されて、はいはい言ってると、後が続かなくなるぞ。いざ、管理職になった時に、口を空けて待ってる人になる、そういうヤツはそれまでだ。』 と。


この本の始まりは、簡単に言うとそんなところか。
『グライダー人間になるな、エンジンで飛べ。風を待つな、自分で飛べ。』とかそんな感じかな、たしか。




"帯"から察すると、学生に言っているようにも見えるのだが、
外山さんは、高みを目指すあらゆる人に対して言っているのだ。




本田直之の本、にもあったけど、
例えば、ある一つの事柄について勉強したい時、
同じテーマの本を5冊読むと、だいたい掴める、と。


外山さんは、
同じテーマのものをトコトン集めろ、
そしてまず初めに教科書的なものを読め、
それからあとは、集めたものを片っ端から読め、と。




 この本は、


 読むこと、書くこと、しゃべること、熟成すること。
 運動すること、寝ること、忘れること、
 メモること、語り合うこと、汗を流すこと。

 
 そんなことが、
 彼の経験を持って具体的に語られている本です。





<一部引用(俺のレバレッジメモ)>
・思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。
・「あとで」がくせものである。しばしば、その「あとで」はとうとう、やってこない。
・テーマに関連のある参考文献を集める。集められるだけ集まるまで読み始めないでおく。これだけしかない、というところまで資料が集まったら、これを机の脇に積み上げる。これを片端から読んで行くのである。
・頭をよく働かせるには、この"忘れる"ことが、きわめて大切である。頭を高能率の工場にするためにも、どうしてもたえず忘れて行く必要がある。
・適度のスポーツは頭の働きをよくするのに必須の条件でなくてはならない。血のめぐりというが、頭は体の一部である。体の血のめぐりをよくしないで、頭の血のめぐりだけよくしようというのは無理な註文であろう。
・変わらないものを見つけて行く。逆から言えば、変わりやすいものを忘れて行く。
・とにかく書いてみる。何度も何度も書きなおしているうちに、思考の昇華の方法もおのずから体得される。
・三上、三多
・具体例を抽象化し、さらに、これを定型化したのが、ことわざの世界である。
・しかし、思考は、第一次的現実、素朴な意味で生きる汗の中からも生れておかしくはないのである。
・行動と知的世界とをなじませる。
・汗のにおいのする思考がどんどん生れてこなくてはいけない。それをたんなる着想、思いつきに終らせないために、システム化を考える。それからさきは、第二次的現実にもとづく思考と異なるところはない。真に創造的な思考が第一次的現実に根ざしたところから生れることを現代の人間はとくと肝に銘じる必要があるだろう。
・"機械的"人間は早晩、コンピューターに席を明け渡さなくてはならなくなる。産業革命を考えても、この予想はまずひっくりかえることはあるまい。


外山滋比古


思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)



ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★★☆☆




 そういえば、「ことわざ」ね。
 先人の知恵は、ISO以外にも、有り。




blogram投票ボタン