現場力を鍛える

 

遠藤功(著)


現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件

現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件


少し古いと思った。
2004年発行。
しかし、教科書であれば、発行時期は関係ない。




先週に読んだ、レバレッジ・リーディング(本田直之著)には、こう書かれていた。
「同じテーマのものを五冊読めば、その項目について自分なりの原理原則が見えてくる。」


これを実践してみようと思う。



表題の本は、まず一冊目。
見た目は、大学の教科書のようだが、私には熱いメッセージの塊に見えた。




実は、私の勤務先の事業部では、改善活動を一昨年度から推進しており、
一昨年度は社員全員参加による「改善の"提案"件数の増加」、
昨年度は「改善の"実施"件数の増加」を目標として掲げ、何とか目標をクリアしながら進めてこれた。
が、本年度になって、150名程度の事業部内から、まったく改善が上がってこない、という状況に陥っており、そのヒントになればと思い、手に取った。


余談だが、BOOK OFFって結構重宝しますね、かなりのジャンルの本が定価の半額くらいでゲットできるとは。




大いに参考になる本であった。
改善活動というものは、今現在の業務の失敗や反省の延長にあると思っていた。そんな気がしていた。
例えば、「この作業をもっと効率よくやるにはどうしよう」、「この工程が複雑だから遅かったのか、見直せばいいのでは、ツールを使えば、Excelにまとめれば」等の気づきからだ。しかし、改善のきっかけは、この「失敗や反省」からだけではなく、「否定」からも生まれる、というものだ。これを改めて気づかせてくれた。<一部引用(俺のレバレッジメモ)>
・個々人の業務や業務連鎖を見直す上で、まず最初に問いかけるべき質問は、「そもそもこの業務は必要なのか」という根本的な否定。
・本来やるべきではない業務を効率化しようとすることほど非効率なことはない。 By P.F.ドラッカー
・しかし、否定というのは、これまで築き上げてきたものを「全否定」することではない。個々人の仕事であれ、組織としての仕事であれ、なにかしらの必要性があったからその業務は存在し、そのやり方が残っている。しかし、重要なのはその業務ややり方が「これからも適切なのか」どうかである。−未来志向の否定
・会社のあらゆる業務を、様々な切り口から「否定」し、よりよい仕事のやり方を常に追求しなければならない。




ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★☆☆☆