化粧する脳
¥210の商店街の古本屋にて。
新書はサクッと読める200ページぐらいのものが多い。
・このように、「自分のことは自分がいちばんわかっている」と思うのは大きな誤解である。自分のほんとうの顔、ほんとうの声は自分ではわからない。見ることができる、聴くことができるのは自分以外の人、つまり他者だけだ。自己は、他者を通してしか確認することができないのだ。
・鏡の前で自分自身と向き合い、生き方を振り返り、照らし出す。それにより自分を高めていくことは、心の鏡を磨いていくことと同じなのである。
鏡とは、他者から見た自分。
即ち「他者が見ている」ということで自らを律する。
"鏡が神であった"という遠い昔のお話は、これだったか。
#メモ
鏡≒カガミ≒カミ≒神≒他者
化粧であり、反省であり、告白であり、懺悔であり、ツッコミである。
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/17
- メディア: 新書
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ホームグラウンドだけで戦っていても手の内は知れている。その意味で、究極のメタ認知とはアウェイ戦かもしれない。まったく気心の知れない他者に自分を対応させることによって、いままで気づかなかった新たな自分の姿や能力を発見することだってあるのだ。
人間の脳にとって、いままで気づかなかったことに目を開かされることは喜びである。新たな気づきをもたらすようなアウェイ戦を求め、そのような環境をつくり出すことも一種のメタ認知の能力である。
コンフォートゾーンを飛べ。
境界線を越えて。