そういえば。で、ITILってのは。


  問題数:40問、試験時間:60分。   (By ITILv3 2009/6/19受験)


合格基準は65%以上なもんで、簿記の70点以上よりは、かなりハードルが低い。


私の個人的な試験結果は未だ不明なので、置いておいて、
先月に勉強した、ITILとは何であったか、について簡単に復習しておくことにする、
忘れないうちに。




予習した時には、
「"ITサービス"について、より良いマネジメントを実現していくための、運用管理ノウハウ集(ガイドライン、ベストプラクティス」と思っていたが、
実際に勉強した後の感想では、上の概要だと、かなり薄っぺらく感じた。
ホンモノは、さらに深いわけで。


詳細の内容は、ITILコア5冊(サービスストラテジ=SS、サービスデザイン=SD、サービストランジション=ST、サービスオペレーション=SO、継続的サービス改善=CSI)及び書籍群、の記載内容に譲るとして、
ここでは「基本思想」と「どのような場面で使えるものなのか(想像)」「ISO20000との関係性」について記しておきたい。




ITILの基本思想】
・企業でITを利用し活用していく上で、コントロールするべき重要な要素である。
・重要な要素の柱が、5つある。
・5つの柱の中には、さらに詳細な、コントロールするべき要素がある。


<概要>
ITサービスマネジメントに対する戦略を決定し(SS)、戦略をサポートする為のサービスを設計し(SD)、策定された要件を満たすためにサービスを導入し(ST)、サービス運用を管理、サポートし(SO)、サービス及びプロセスの成熟度を測定し、改善していく(CSI)。




【どのような場面で使えるのか (勝手な想像><bご了承願う)
・社内の情報システム部門が、社内システムを見直す時に、戦略から運用及びそれ以降の改善まで、押さえておくべき(検討しておくべき)ポイントを提供してくれるでしょう。
・ITサービスを提供する企業が、お客様企業の課題を発見し、それを改善するためのシステム提案をする時に、お客様を説得し課題解決を実現するための、押さえるべきポイントを提供してくれるでしょう。


最後に、
【ISO20000との関係性】について。


先日のブログ内容では、うそは言っていなかった(ので安心した^^;)
やはり、ITILがまとめられてISO20000に帰結したようだ。


但し、ITILITILでも、ITIL version2 (以下、ITILv2)であった。
そして、今現在のITILは、バージョンが一つ上がり、version3(以下、ITILv3)だ。
さて、どういうことなのか。
少し、歴史を紐解く必要がありそう。




ISOは、国際標準化機構で、主にヨーロッパに端を発した世界各国の有識者の集まりで構成され、下はネジ形状から上はマネジメント手法まで、様々な世界標準を定めている機関であり、規格である。
ITILの知識体系がまとめられて、情報サービスマネジメントというISO規格になったのが、ISO20000である。そのISO20000の元になったのが、ITILv2、ということであった。


ISO規格策定する「国際標準化機構」に対し、ITILの発行元はというと・・・、イギリス商務局(OGC=Office of Government Commerce)、らしい。
けれども、ISOの改善の思想と同様に、このITILも、イギリス商務局を中心に、主要ベンダ、各国政府及び民間組織の共同作業によって定期的に見直される、ということのようだ。


ISOの考え方であるPDCAによる継続的改善を包含する、ITILv3でのCSI*1(継続的サービス改善)思想。
ここにおいても、よりよく活用していく、されていくための、"見直し"が繰り返されているのだ。




で、よくよく考えてみると、、
 ・ISO20000は、ISO機関で、見直しが繰り返されており、
 ・ITILv3は、ITIL有識者で、見直しが繰り返されている、・・・??
ということは、のれんわけ、したわけだ。



 ITILv2-----→ITILv3-----→ITILv4??になるのか!?
 (2001年)    (2007年)    (2XXX年)
   ↓
 ISO20000--------------→ISO20000:2XXX??になるのか!?
 (2005年)              (2XXX年)


できれば、一緒に補填しあって見直しされるべきだネ! (本日のたわごと)


いずれにしても、勉強になったのは、
ISOも、ITILも、過去の「成功事例」であること。
端的に言うならば、先人の知恵、ということか。


 過去の成功事例は、未来の失敗によって、さらにバージョンアップする。


うまく、仕事に使えるといいなぁ。


以上、
先月も、お腹いっぱいでした。




追伸:試験対策用に、きれいにまとめられていて、私も勉強の参考にしたサイトがありましたので、掲載!^^/
⇒ ITIL資格認定試験 対策勉強法 & 参考サイトの厳選リンク集


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*1:サービスやプロセスの改善に貢献する考え方として複数のアプローチがある。(1)デミングサイクル、(2)CSIモデル、(3)7ステップの改善プロセス