思考のボトルネックを解除しよう!


石川和幸著


思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!




いわゆる「学校の勉強」と、「優れた仕事をするための勉強」では、根本的に違うのが、テストでその能力の向上を判定できるか否かだ。
小学校から高校まで、頭が良くなっていってる度合いは、非常に分かりやすかった。
0点は、「問題外w」、20点で「やべー勉強しなきゃ」、70点で「やっと標準!いいね!」、100点で「俺って頭いいー!^^/」
社会に出たら、能力を何で判定する?、地位?給料?・・・? んー、わからん。




昨年から改めて読書を始めたけど、頭が良くなる、というより、仕事に活用できているのか、身についているのか、という点で振り返ると、次の一言だ。
本を読んで、達成感を得たはいいが、、「ふ〜ん」と思ったはいいが、次の日にはその内容を忘れてる。。。ああああ、まだ今日もだ。。。




これを改善しようと、本を読んだ後にレバレッジ・メモ(By 本田直之)を書いてまとめたり、ブログに書いて読み返したり、いろいろやってみてはいるが、いまいち実感がわかなかったり。








そして、ある"考え方"を、この本で教えられた。
点数ほど分かりやすくはないが、
本を読んだりして学んだ内容を、頭の中で整理する「箱」を教えてもらった。
んー、やはり、せっかく時間を使って、読んだ本達を、身になるものにしたいものだ!




著者が使うのは、「情報」「手法」「技能」という言葉。


1.「情報」とは、今まさに、世の中に散乱している、ありとあらゆる知識だ。「日本は世界地図のどこにある?」から、「1足す1は何?」から、「チャーハンのつくり方」から、「サブプライムって何?」から、「オバマは何をやろうとしてるの?」まで、そりゃもう、ありとあらゆる情報。
2.「手法」とは、考え方(フレームワーク)だ。これは実は、いくつか(とは言っても大量にあるが)に絞られる、歴史上、洗練されてきた知識だ。例えば、50年以上前の本が今でもベストセラーになっているとしたら、その本には、「情報」だけでなく「手法」(何年経っても変わらない真理みたいなもの)が書いてあるはずだ。ある"切り口"とでも言おうか、人類共通の優れた考え方、とでも言おうか。
3.そして、「技能」。1、2を使いこなす能力。これは、読書じゃぁ学べないのかな。



俺は、これから勉強をする前に、「何を学ぼうとしているか」を必ず問うことにする。
その本から得ようとしているのは、「情報」なのか、「手法」なのか、と。
あとは、頭の中で、それらを積み上げていくだけだ。


ラソンやジョギングで言う、走った距離とか、消費したカロリーとか。
目に見える数値が、自分の励みになったりする。読書にもこれが無いのか、といつも思う。


まぁまぁ、結局は、
日々の勉強に、"点数付け"も何も無いんだけれども。
ただ、永遠と積み上げていくだけ。ジョギングと同じ。




ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★★☆☆<一部引用(俺のレバレッジメモ)>
・知識は、多ければ多いほど、かつ精度が高ければ高いほど。新しければ新しいほど。
・まず、"言葉"を手に入れろ。影響力を行使するために。
・とにかくやみくもに情報を仕入れろ。効率的にやみくもに。少なくとも自分が活躍するフィールドとその関係分野では、「やみくもに」だ。「自分の」分野に集中すべきだ。
・上司はなぜ部下に指示を出せるのか。それは、経営の指示という情報を先に握っているから。希少な情報を持つ者は、その希少性ゆえ、最新の情報を持つ者は先行者ゆえ、力を持つ。
・情報があって、情報の使い方(手法)を知っていて、さらに自由に使いこなせること。つまり、情報を吸収し、手法を学んで、情報と手法を使って考えることを繰り返せば繰り返すほど、能力は増幅する。「情報」×「手法」×「技能」
・「答え」ばかりを気にするな。そもそも「答え」はない。
・「手法」とは、考えるための枠組み=フレームワーク
・「技能」とは、どのように実践すべきか、リスクを少なくしてトライアンドエラーを行うにはどうすべきか。
・付加価値を生まない非付加価値時間があり、この非付加価値時間を最小化して、使っている時間を可能な限り、付加価値時間にしよう。非付加価値時間をどう減らし、付加価値時間にシフトしていくか。二時間だらだらテレビを観ても人生の質は高まらない、仕事上の存在価値を上げるために一時間でも勉強しろ。
・ECRS=「なくせないか Eliminate」「一緒にできないか Combine」「順番を変えられないか Re-order」「単純化できないか Simplify」
MECE=「漏れ無く、ダブり無く」
・パフォーマンス=同じ時間を投入して生み出す効果。
・意味の無いことはやめろ。自分でやらずに誰かに頼め、同時にやれ。出かける前に地図を準備しろ。はじめから型を決めて、それに従って処理しろ。
・ただ一度だけで済ませろ。
・他人の知識を借りろ、必要とされる人になれ。「この分野はこの人」になれ。
・「おまえが一から考えると時間がかかる。たいしたことも考えられない。まずよくある枠組みを利用してもよいから、型にはめて、整理してくれ」
・体験し、失敗し、繰り返し学んでいくしかない。
・練って、習って、を繰り返し、どのような場面でも、同じ手順で、同じくらいの質の考えが浮かぶ、再現性のある技能として、情報と手法を使えるものにするのだ。身につけたいことがあるなら、一に練習、二に練習。失敗から逃げるな、乗り越えろ。
・しかし、もし読者のなかに、「自分はこの程度だ」と認識して、妥協した選択をしている人がいるとしたら、もったいないことだ。せっかく学んでいることは、たんなる暇つぶしなのか。あるいは、少しでも自分を向上させたいと思っているのか。「自分はこの程度だ」と思った瞬間に、すべての可能性を閉じ込めてしまう。誰も限界を決めていない!
・その思い込みを、その制限を、そのリミッターを解除しろ!
・自らを律し、より良い仕事、健康を手に入れろ。
・Sustainable 「永続的に」