燃えよ剣


司馬遼太郎



燃えよ剣(上) (新潮文庫)

燃えよ剣(上) (新潮文庫)

燃えよ剣(下) (新潮文庫)

燃えよ剣(下) (新潮文庫)



時は、大政奉還後、江戸三百年の歴史が終わりを告げようとしている。
司馬遼太郎が語る、
病床の沖田総司を見舞う土方歳三の一幕。





「しかし土方さん」
と、沖田はちょっとだまってから、
新選組はこの先、どうなるのでしょう」
「どうなる?」
歳三は、からからと笑った。
「"どうなる"、とは漢の思案ではない。婦女子のいうことだ。おとことは、どうする、ということ以外に思案はないぞ」




時は乱世。− しかし、時は今。か。
彼が本当に言ったか言わないかはどうでもいい。最も印象に残った場面。



ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★★★★




八木邸にも行った、壬生郷にも行った。
"燃えよ剣"を読んでから行ったら、さぞ趣きが違ったろう。
読む、というよりは、彼らの生き様を、心に刻むべし! 傑作!