パーソナルブランディング


ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー 著
本田直之


パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す




"認知度は、能力より重要"とのくだり。


(以下、本文より)
あなたがトレーニングを積もうが、スキルを持っていようが、高い教育を受けていようが、経験を積んでいようが、適切な形で適切な人間の目に何度となく触れていなければ、能力は劣っているものの、あなたより認知度が高い競争相手に仕事を奪われることになる。




この本は、読みたいと思っていた本であったが、\1,800はちと高いとも思いつつ、ブックオフをふらついていた時に発見して即買いしたものである。
口コミとかのハウツーに躍起になる前に、営業のいらないブランド作りについて、あらゆる視点からケーススタディを使いながら分かりやすく説明している本で、中古\900にしてはいい買い物であった。


本書は、これから会社を立ち上げようとする人、起業して間もない人にぜひ読んで欲しいと思った。




千葉県知事に、森田健作が当選した。
恐らく、その"認知度"の勝利か。
彼の目的が「当選すること」にあるなら、認知度をうまく利用してよくやったね、と言いたい。
但し、彼の目的が「千葉県をよくすること」にあるなら、『能力は、認知度より重要』だよ。ねぇキミ、市場の倫理と統治の倫理は異なる。認知度で、統治は務まらんよ。




ためになる指数 ★★★★★
おもろー指数  ★★★☆☆
これは、実用書であって、教科書である。<一部引用(俺のレバレッジメモ)>
・なぜ好きでもないことに、あなたは何十年も時間を費やすことを望もうとするのか。
・単に儲かりそうなマーケットに参入したいがために、ライフスタイルを取り繕ってはならない。
・広告で人々に対して格好つけたり、自分の富を語ったりしてはならない。ただ見せればいいのであって、語ってはならない。
・彼らにあなたから買う理由はあるか。
・あなたは自分にとって有益だと直感できるような。
・最初のステップは相手の頭に浮かぶこと。あなたの仕事が素晴らしいという理由で決まることではない。
・自分の職業分野で新しいカテゴリーを創造する。第一属性を選択する、例えば、時間節約、納期厳守というブランドは?
・大切なことは特化するということ。さもなければ、あなたは数ある似通ったサービスプロバイダの一つとなってしまう。これでは、多くの中からあなたを選択する理由は皆無。「特化か、それとも死か」だ。
多角化は澄んだ水を濁らせる。「もし業務内容が多岐にわたっていれば、その会社はどれ一つとしてたいしたことはないだろう」と。
・先に動いたものが他者を制する。




著者は言う。「自分の名前を、社名に入れろ」と。極端だけど、ごもっともか。