環境審査員補CPD


『ISOは、どこに向かおうとしているのか?』
本日は、年に一度のスパイスとも言うべき、ISO14001の勉強会へ。


#毎度、新しいトピックスの話をしていただける先生なのでありますが、
#本日、環境とは少し違う着想を得たので記しておく。




講義の全体主旨は「複数のISO規格から、共通要素を抜き出して共通用語・テキストを作成する動きがある」という話。
概要は右記⇒ISOマネジメントシステム規格の整合化動向|日本規格協会


講義開始しょっぱな5分の、
最初の1ページ目が、まずは第一の着想であった。


「マネジメントシステムの増殖」というお話の中で語られた「アセットマネジメントシステム」の一言だ。
以前のブログで、ITILについてISO27001との融合の動きとして、
“あれもISOこれもISO”という話をした記憶があるのだが、現在さらに、その範囲は拡大しているようである。


PC251にて議論されている*1という、
アセットマネジメントシステム


一瞬、「資産運用までISOなの!?」とも思い、気を引いたのだが、
そういえば…、
ISOは、あくまで『組織』に対する規格であって『個人』に対する規格ではないから、組織の資産運用、資産管理の話かー、と思い、
少々スルーして、本来の講義に意識を集中し始めた、、、




そいで、まぁどんどん講義は続いていくわけでありますが、
次に、共通用語という話の中で、
ISOは品質、環境、情報セキュリティ、食品安全、とか色々あるわけで、それぞれ若干、言葉が異なっていたり、その意味がずれていたりするわけで、それも共通用語として集約しようという、動きがあるわけですね、そんで
その言葉の定義の話の中で、出てきたわけです。―『組織とは』



■組織 (organization)
目的の達成のため、責任、権限、及び相互関係と、独自の機能を持つ、個人又は、人々の集まり。


!?個人
講義を聞きながら、いつもの一人妄想癖が始まるわけでした。


「アセットマネジメントシステム」「個人の」
「えっ?ついに、個人に当てはまるアセットマネジメントか」
「ということは、このISOに則れば、より運用成績が向上するということか?そしたら、それを認証する側の責任は重すぎはしないか?」
「試してみる価値はあるか?」とか色々考えたわけです。


俺の妄想の結論としては、、
ISOはついに『個人のアセットマネジメント』に関する規則性を議論するまでに至っている
ということですね。




そういや、ISOの基本概念のPDCAとは、
目的・方針を決めて、実行し、振り返り、改善する、ことであり、
その概念は即ち、全ての「改善すべきもの、向上すべきもの」に当てはまる。
適正な資産配置や運用成績も、これに倣うということなのか、な。




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*1:PCとはProjectCommunityの略。暫定委員会とでも言うべき会合にて本マネジメントシステムが議論されている、ということだ。ちなみに、ISO14001環境は、TC207でTechnicalCommunityの略だ。