輪違屋糸里


蒼穹の昴の、大陸側の物語を読んだら、また、その時の日本が読みたくなった。


浅田次郎


輪違屋糸里 上 (文春文庫)

輪違屋糸里 上 (文春文庫)

輪違屋糸里 下 (文春文庫)

輪違屋糸里 下 (文春文庫)




ためになる指数 ★★★☆☆
おもろー指数  ★★★☆☆




 壬生義士伝では現れない、
 ある女性が見た、幕末の京都。


 壬生義士伝はストレートに泣けたんだが、
 こちらは、男が真正面から受け止められない展開かも。
 泣けるというか、悩む。




 ---その芹沢鴨暗殺事件の真相は如何に。  芹沢鴨 By Wikipedia




石田村出身のとある行商の夢は、侍。
事件は何のために起きたのか。



侍になりたかった。俺は朝から晩まで、そればかり考えていた。
おなごにはわかりゃすめえの。男の本心は誰もおんなしなんだぜ。ただよ、みんながてめえの分をわきまえて、夢を夢だと思っているだけさ。
俺は、いやだった。だってよ、叶わぬ夢なら見ねえほうがよかろう。夢見るからには、叶えにゃ嘘だ。


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月例川崎マラソン@多摩川古市場


月例川崎マラソン、第427回!
もう涼しい陽気!


 ⇒川崎月例マラソンオフィシャルサイト


今回は久々に、
3キロ、5キロ、10キロと連チャンしてみたが、
つらすぎるぜ(>_<)b


来月の初参戦、
葛西ナイトマラソンの準備しなくては!
真っ暗闇を走るのか、なぁ。。汗




  月例川崎マラソン3キロコース@GPS
  月例川崎マラソン5キロコース@GPS
  月例川崎マラソン10キロコース@GPS
  By RunKeeper Free




以下、初めて参加する方のために、月例マラソン(初参加記録)をご紹介!

 ・月例川崎マラソン初参加リポート! (2010/3/28)




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 蒼穹の昴 4


幕末の動乱と同じようだ。
尊皇、攘夷、開国、…。
風前の灯の、西太后の清。
隣国と同じように、そこには多くの志士達がいたということか。




浅田次郎


蒼穹の昴(4) (講談社文庫)

蒼穹の昴(4) (講談社文庫)


ためになる指数 ★★★★☆
おもろー指数  ★★★★☆




芸術は、時代と人種を超える。



 彼はまるで私の煩悩を断ち切らせようとでもするかのように、ヴェロニカの胸をきつく抱き寄せ、絹のマントを高潮に漂わせたまま、片手を力強く、何度も振り上げました。
 行け、ジョー。おまえの信じた道を進め。音と光に満ちた、赫ける蒼穹を目ざして。


人間の力。



「よかったな、春児。本当になったじゃないか」
「お告げなんてそんなもんだ。運命なんて、頑張りゃいくらだって変えられるんだ。なあ、少爺、だから生きてくれよ。おいらがやったみてえに、白太太のお告げを、変えてみてくれよ」




知らなんだ、中国近代史。所々に世界史で覚えたような事件の名前が登場する。
いつの日か歴史の教科書も物語にしたらどうかな、登場人物はある程度史実の人であり、それがリアルっていうことに、あまた人が作り続けてきた感動の歴史を追体験できるはず。
運命を変えられるのは、人の、努力であると!!


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 蒼穹の昴 3


風雲急を告げる大陸。


作中では、年号が突然、清暦から西暦に変わる。
1890年代、隣国日本ではまさに維新の夜明けであった。
いよいよ、人種も入り乱れ、その展開が速度を増す。
 ---彼は、昴、になれるか。


 明治 By Wikipedia




浅田次郎


蒼穹の昴(3) (講談社文庫)

蒼穹の昴(3) (講談社文庫)


ためになる指数 ★★★☆☆
おもろー指数  ★★★☆☆




すべてを奪われた王逸が、彼女に渡すことができた誰にも奪うことのできない財産。 即ち、---知。



「わからなくてもいい。帰って、おさらいをしなさい。宇宙は洪く、荒しない。君は希望に満ちた宇宙の中に生きているんだ。いいかね、小梅―」
 王逸は立ち上がって、両手を広げ、大気を胸いっぱいに呼吸するそぶりをした。うちひしがれた小梅の肩を抱く。
「夢。希望。永遠。君の不幸は、洪荒たる大宇宙の中の、ほんのささいな、とるに足らぬ悲しみにすぎない。わかってくれ、小梅」


時代錯誤。 ---江戸から明治、清から中華民国
いつの時代も後者が前者をそう呼ぶ、時代にそぐわぬ、と。
いつか、今の生活が"レトロ"と呼ばれる日が来るわけか。



サー・マクドナルドは懐中時計を取り出して時を見た。間もなく恭親王の馬車が、あの怖ろしい時代錯誤の行列を組んでやって来ることだろう。


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 蒼穹の昴 2


西太后、といえば、悪名高き鬼女帝。
だが、本書のそれはちと違うのだ。


苦悩する一人の人間。 時に、亡霊に話しかけたりもするのだが。
一族の、葉赫那拉(エホナラ)の呪いが、彼女を苦しめたのか。


 葉赫那拉氏 By Wikipedia




浅田次郎


蒼穹の昴(2) (講談社文庫)

蒼穹の昴(2) (講談社文庫)


ためになる指数 ★★★☆☆
おもろー指数  ★★☆☆☆




春児、開眼。



春児は愕きのあまり、その場にへたりこんだ。
「おいら、とってもできねえよ…」
「何を言ってやがる。手足の揃ったおまえにできないことはひとつもない。人間はできないと思ったら、まっすぐに歩くことだってできやしねえんだ。町に出て、ぐうたら生きているやつの格好を見てみろ。どいつもこいつも、野良犬みてえによろよろと歩いてやがる。胸を張って、しっかり前を見ながら歩くことが、一番むずかしいんだ」




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月例川崎マラソン@多摩川古市場


月例川崎マラソン、第426回!
『涼しげ〜』と思ったのは、スタート直後だけだよ!


 ⇒川崎月例マラソンオフィシャルサイト


重い。まずいなぁ。




  月例川崎マラソン5キロコース@GPS
  By RunKeeper Free




以下、初めて参加する方のために、月例マラソン(初参加記録)をご紹介!

 ・月例川崎マラソン初参加リポート! (2010/3/28)




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